個人開発の業務システムを選ぶということ

Independent Development

個人開発の業務システムを選ぶということ

YOHAKUTOは、複数人の開発・保守・サポート体制を持つ組織で作る製品ではありません。
現役の相談支援専門員が、自分自身も現場で使いながら開発している業務システムです。

個人開発だからできること。個人開発だから難しいこと。
その両方を知ったうえで、自分たちに合うかを選んでほしいと考えています。

「現場の相談支援専門員が、毎日の実務で使いながらつくり、直し続けている道具。」

現場で欲しかったものを、現場から作る。

YOHAKUTOは、「新しいITサービスを作りたい」という発想から始まったものではありません。
相談支援の現場で、利用者ごとの期限を追い、モニタリングを行い、記録を残し、アセスメントや計画につなげる仕事が、別々の場所に分かれていたことから生まれました。

欲しかったのは、機能がたくさんある業務ソフトではなく、相談支援の仕事の流れをそのまま支える仕組みです。

相談支援の一連の流れ
01
期限 次に確認する
02
モニタリング 状況を聞く
03
記録 残して見返す
04
アセスメント 情報を整理する
05
計画 次の支援へつなぐ

個人開発だからできること

個人開発の特徴を一般化するのではなく、YOHAKUTOで実際に大切にしていることとして説明します。

STRENGTH 01
自分自身も、毎日の業務で使うこと

開発者自身が相談支援専門員としてYOHAKUTOを実際の業務で利用しています。「画面上は正しいけれど、実務では使いにくい」という問題を、業務の中で見つけられる立場です。

STRENGTH 02
現場から開発への距離が近いこと

現場で「ここが面倒だな」「こうなっていた方が分かりやすい」と感じたことを、開発課題として直接扱えます。改善を約束するものではありませんが、課題が見える場所と直す場所が離れていません。

STRENGTH 03
相談支援の流れに絞って考えること

全業種向けの製品を目指すのではなく、期限管理、モニタリング、アセスメント、週間生活表、ジェノグラム、記録、利用者DBなど、相談支援の流れに沿った業務を中心に設計しています。

一人で作っている。だから、限界もあります。

YOHAKUTOには、組織で作る製品のような大規模な開発・法務・サポート組織はありません。個人開発である以上、開発者一人に依存する部分が存在します。

「これは強みではなく、リスクです。」

LIMIT 01
開発と品質

専門開発チームや大規模な品質保証部門を、組織で作る製品と同じ規模では持っていません。

LIMIT 02
サポート体制

電話サポートセンターや24時間監視体制を、組織で作る製品と同じ形では提供できません。

LIMIT 03
事業の継続性

会社組織としての事業継続性は、組織で作る製品と同じではありません。

個人開発だからこそ、仕組みで補う。

大企業のような何十人もの開発・保守部隊はありません。だからこそ、現場で安心して使ってもらうために、仕組みと姿勢で大切にしている4つの基準があります。

PRINCIPLE 01
データは開発者ではなく、事業所の手元に置くこと

大切な業務データや記録を、開発者側のサーバーに囲い込むことはしません。事業所自身が管理するGoogle Driveやスプレッドシートの中で完結させます。万が一システムに障害があっても、データそのものは常に事業所の手元に残ります。

PRINCIPLE 02
自分で実際に試して、動いたものだけを配布すること

開発中の未検証なコードをそのまま渡すことはありません。開発者自身が日々の現場実務で使いながらテストを行い、「これなら現場実務で支障なく使える」と自ら確認できた安定版だけを、利用者やメンバーシップの皆さんへ配布しています。

PRINCIPLE 03
外部の独自サーバーを持たず、Googleの堅牢な基盤に任せること

個人開発で専用サーバーを構築・保守すると、サーバー障害やセキュリティのリスクが高まります。YOHAKUTOは世界標準の安定性とセキュリティを持つGoogle Workspace(スプレッドシートやGoogle Drive)の上で動く仕組みにすることで、個人開発でも止まりにくい環境を実現しています。

PRINCIPLE 04
制度・法令への対応は、確認できた範囲を正直に伝えること

報酬改定や制度変更の際は、公式資料を確認し、「システムで対応できたこと」と「まだ確認中のこと」を正直にお知らせします。自治体独自の運用ルールもあるため、曖昧なまま「すべて対応済み」とは言いません。

※個別の保存先、権限、AI利用条件は、機能・契約・設定によって異なります。実データを使う前に、事業所の規程と現行の利用条件を確認してください。

もし、開発を続けられなくなったら。

個人開発である以上、「開発者に万が一のことがあったらどうなるのか」という不安は当然あります。
突然の病気や長期入院、あるいは将来的に運営を続けられなくなった場合について、現在の仕組みと明確な方針をお伝えします。

POINT 01
基本的に現行機能はそのまま動き続けます

YOHAKUTOは、事業所のスプレッドシートと連携するGoogle Apps Scriptのライブラリ方式を採用しています。
仮に開発者が急な病気や長期入院などで長期間パソコンを触れない状態になったとしても、新規機能のアップデートや修正が一時停止するだけで、いま現時点で動いているシステム自体は基本的にそのまま使い続けることができます。

ただし、Google側の突然の仕様変更や外部要因があった場合、開発者が不在だと即座の改修対応が難しくなるリスクは存在します。「絶対に何があっても止まらない」と言い切ることはできませんが、開発者が不在になった瞬間に一斉に使えなくなるような依存構造にはしていません。

POINT 02
事業所の業務データは、すべて手元に残り続けます

日々の記録、利用者情報、計画書、PDFなどの大切な業務データは、すべて事業所自身のGoogle Driveやスプレッドシートの中に保存されています。
開発者側のサーバーにデータを囲い込む仕組みではないため、開発者側サービスの終了だけを理由に、事業所の保存データへアクセスできなくなる構造にはしていません。

POINT 03
もし運営を継続できなくなった場合の基本方針

万が一、開発者自身が復帰できず運営を終了せざるを得なくなった場合でも、システムをブラックボックスのまま突然使えなくすることは避けます。
事業所側で利用を継続したり改修が行えるよう、システムの設計情報やコードの公開・引き継ぎ手段を整理し、可能な限り業務が止まらない道を残す方針です。

※「更新が止まること」と「既存の環境が使えなくなること」は全く異なります。万が一の際も事業所の相談支援業務が止まらないよう、ライブラリ方式・データの非囲い込み・オープン公開方針を前提に設計しています。

組織で作る製品とYOHAKUTOを比べる。

このページでは、大手企業などの複数人で開発・営業・保守体制を持つ業務システムを「組織で作る製品」と表現します。

大企業が提供する製品には、大規模なサポート組織や企業体制による安心感があります。これについては、個人開発のYOHAKUTOが同等になることはできません。
一方で、営業部隊や多重の組織管理コストがかからない分、利用料金(コスト)を抑えて導入しやすいことや、開発者自身が直接サポートして現場とダイレクトにつながることは、個人開発ならではの特長です。

組織で作る製品 YOHAKUTO(個人開発)
現場との距離・サポート 受付窓口(コールセンター)が一次対応し、社内の技術・開発担当へ確認したうえで折り返すなど、多段階のリレーになりやすい。 現場との距離・サポート 現役の相談支援専門員である開発者自身が直接問い合わせを受け、技術的な判断や改修までダイレクトに対応するため、話が早く距離が近い。
組織体制と安心感 大規模な専任チーム、資本力、企業ブランドがあり、組織としての安心感がある。 組織体制と安心感 個人開発であるため、大企業が持つ組織的な企業信用や体制の安心感では及びません。
利用料金・コスト 専門の営業・サポート部署や多層の組織維持費、専用インフラ費が反映されるため、月額費用や初期費用が高額になりやすい製品が多い。 利用料金・コスト 余計な営業・中間組織コストがなく、Google基盤を活用しているため、小規模事業所でも導入・継続しやすい価格帯を実現できる。
対象業務・機能範囲 請求、勤怠、経理、記録などを広く統合する製品もある。 対象業務・機能範囲 相談支援専門員の日常業務(計画書、モニタリング、アセスメント等)の流れに絞って特化設計。
データ管理 ベンダーが提供する独自のクラウド環境等へ保存する方式が多く、自社での取り出しに制約がある場合がある。 データ管理 事業所自身が管理するGoogle環境(Drive / スプレッドシート)で完結し、データを手元で保持できる。
改修・改善のスピード 組織的な企画会議や開発ロードマップを経て進むため、現場の細かな改善要望の反映に時間がかかることが多い。 改修・改善のスピード 開発者自身も現場で実務に使っているため、「ここが使いにくい」という現場の課題をダイレクトに改修へ反映できる。
事業の継続性 企業組織として複数人で事業を継続できるため、担当者が変わってもサービスが続きやすい。 事業の継続性 開発者個人に依存するリスクがありますが、ライブラリ方式やデータの非囲い込み設計により、急な停止で業務が破綻しにくい構成をとっています。

※ここで示した内容は一般的な傾向とYOHAKUTOの現行方針を並べたものです。実際の機能・運用・体制は、製品ごとに確認してください。

どちらが合うかは、事業所によって変わります。

YOHAKUTOを選ぶことを前提にせず、利用する人数、必要な体制、業務の範囲から考えてください。

組織で作る製品が合う場合

  • 大規模な組織で利用する
  • 電話サポートや組織的な導入支援を重視する
  • 請求・勤怠・経理まで統合したい
  • 法務・認証・企業体制を優先したい
  • 会社組織としての継続性を最優先したい

そのような場合は、組織で作る製品の方が合う可能性があります。

YOHAKUTOという選択肢

  • 相談支援業務を中心に整理したい
  • 現場の仕事の流れに沿った仕組みを使いたい
  • Google Workspaceを活用したい
  • 期限、モニタリング、アセスメント、計画をつなげたい
  • 何ができ、何ができないかを確認しながら選びたい

この条件に価値を感じる場合に、候補の一つとして検討してください。

何を安心と感じるかは、事業所によって違います。

どちらかが正解だとは考えていません。組織的な開発体制やサポートを重視するなら、組織で作る製品には大きな強みがあります。
一方で、相談支援の仕事から生まれ、現場で使いながら改善されていく仕組みに価値を感じるなら、YOHAKUTOという選択肢があります。

個人開発だから選んでほしいのではありません。
個人開発であることも含めて知ったうえで、選んでほしい。

できることも、できないことも、どのように作っているかも、できる限り公開していきます。
そのうえで、どちらが自分たちの事業所に合っているかを選んでください。