管理人について

はじめまして

当ブログ管理人の卒業ナースです。

30代前半、元・看護師、特養勤務を経て現・相談支援専門員として働いています。

このブログは、「夜勤や不規則勤務から抜け出したい」「看護師のキャリアに悩む」「自由な働き方を実現したい」そんな方のために、私自身のリアルな転職・キャリアチェンジ体験や、日々の気づきを記録しています。

経歴と資格

  • 大学卒業後、高度救命救急センター・精神科救急を備えたいわゆる大病院で混合内科5年、集中治療室(主にCCU)で約1年勤務
  • その後、夜勤の負担から退職し家庭の事情で地方へ移住、特別養護老人ホーム(特養)で約3年勤務(係長・マネジメント・ICT導入なども経験)
  • 後述の古民家購入をきっかけに特養を退職して、現在は障害福祉分野の相談支援専門員として勤務中
  • 主な資格:看護師、保健師、医療的ケア教員資格、古民家鑑定士1級、大型自動二輪免許
  • ITリテラシーは中の上くらいなので、それらを生かして現在の仕事も効率化に励んでいる
  • コロナ前から投資を開始して、インデックス投資・米国ETF・国内高配当株を経て、現在はNISAの積み立て枠でオルカン、成長投資枠で国内の高配当株を購入中

夜勤の卒業から現在に至るまで

看護師時代のリアル/夜勤卒業まで

看護師になった理由は「安定した収入が欲しかったから」

周りの看護師に話を聞くとたいていの場合

  1. 自分の周囲(母親、親戚等)に看護師がいたパターン
  2. 自分が小さいころに病院にお世話になりあこがれていたパターン
  3. 看護師という資格と割り切ってなったパターン

この3つに分類される気がしており、私の場合は完璧に3になります。

周囲に看護師がいたわけでもないし、小さいころに入院した経験もなければほとんど病院にかかったこともない超健康児でした。

そのため、看護師になった後も、人並みに自己学習はしましたし、人並みにキャリアを考えたときに上位資格(診療・専門・認定)等にあこがれた時期もありました。

ただ、最後の最後まで誰かを助けたいという強い思いがあったわけではなく、看護師という現場仕事にこだわりが出ることはなく、「患者さんからのありがとうが最高の喜びです、やりがいです」という気持ちは沸きませんでした。

そういったスタンスなので、当然病棟勤務が年々つらくなってきて、それに付随して夜勤がどんどんどんどん嫌になってきました。

夜勤を行ったことで特別体調を崩したということはないのですが、それでも「年を取ってこのまま夜勤をやり続けることは無理だろう」とおぼろげながらに感じていましたし、なにより「家に家族を残して自分だけ夜働きに出る」ことへの強い抵抗がありました。

体調を崩していないと言っても、健康面で害があることは明白であり、金銭面でも夜勤明けの異常なテンションで散財してしまうなど、夜勤を行うことで入ってくるお金が、夜勤をやって失うものと比べて釣り合っていないと割と早い段階で感じていたように思います。

「看護師さんだからお金たくさんもらってるんでしょ」と看護師はよく言われます。もちろん夜勤手当でお金はもらえますが、おそらく多くの看護師は満足していないでしょう。

「夜勤手当で収入が増える」と言われますが、心身の負担や、生活リズムの乱れ、家族との時間を犠牲にしてまで続ける意味があるのか・・・

段々とお金では割り切れなくなってきた自分がいました。

自分にとって“夜勤を卒業する”という決断は、「もっと健康的に、家族や自分自身を大事にできる働き方をしたい」という思いが一番の理由です。

将来を考えたとき、「仕事」だけじゃなく「暮らし」や「家族との時間」を大切にできる生き方を選びたい。

そう考えて、夜勤のある職場を離れることを決めました。

上位資格に挑戦しなかった理由

正直なところ、大学を出て看護師になっただけで、地方では「すごいね」と言われることもありました。

でも実際には、上を見ればきりがありません。

もちろん、自分のことを“ポンコツ”だとは思っていませんが、かといって、リーダーを目指したり、専門・認定看護師などの上位資格に挑戦できるほど“優秀な看護師”でもありませんでした。

当然「もう少し極めたい」と思ったことは何度かあります。資格を持っていることで向けられるプレッシャー以上に、やはり羨望のまなざしも向けられるわけで、そういった部分にあこがれることもありました。

ただ、けっきょくそういった気持ちは資格への憧れではありますが、あくまで自分事であり、そういった気持ちが患者の方に向くことはなく。

また、そういった資格を取るにはやはり病棟勤務を続けることが必須ですし、周囲には本当に向上心が強く、患者さんと真摯に向き合う仲間や先輩がたくさんいました。

  • そういったライバルたちを押しのけて上司から推薦をもらってまで資格に挑戦できるか
  • 仮に「上位資格に挑戦します」と宣言したとき、周りからの目や期待に、自分は本当に耐えられるだろうか
  • 挑戦したとしても、最後までやりきることが出来るだろうか

そういって考えたときの答えは「私には無理」というものでした。

結局のところ、何よりも私は、「一日でも早く病棟勤務・夜勤をやめたい」という気持ちがずっと強かったのです。

“自分の勝てる場所”を選ぶキャリア戦略

夜勤のない職場を目指したとき

  • 別職種へ転職
  • 訪問看護
  • 特別養護老人ホーム

この3つがザックリとした進路になるでしょう。

実は、看護師以外の全く新しい職種にもいくつか面接を受けたことがあります。

フレックス制やオフィスワークといった、求人票に書かれた自由な響きに惹かれて応募したこともありました。

でも、いざ未経験の世界に飛び込もうとすると、自分のキャリアが通用しないことへの不安や、20代後半という年齢の壁が思いのほか大きく、結局勇気が出ませんでした。

こういった時に、「看護師は資格があるからいつでも戻れるよ」という言葉をよく聞きます。

確かにそれは正しいのですが、それがあるからと言って別職種に飛び込めるかはまた別問題です。

結局そういった行動をとることが出来るのは私の中では平凡ではないすごい人になります。

平凡な私には、未知の環境に身ひとつで飛び込むほどの度胸はなかったのです。

「訪問看護」という選択肢もありましたが、前述のとおり、そもそも私は「看護師であり続けたい」という強いこだわりもなかったのです。

訪問看護師こそ、現場でいつまでも働きたいと思っている人が行くべきだと考えており、現場から一刻も早く離れたい私には到底無理な選択肢の一つでした。

それなら、今までの経験やスキルが生かせて、かつ夜勤がない場所はどこなのか、消去法のような気持ちもありましたが、「特養」という働き方を選びました。

特養は、病棟のようなナースコールもない、おむつ交換もほぼない、重症患者の対応採決データを見てアセスメントする様な医療の面白さは薄い。その一方で、心身ともに余裕のある“ゆるい環境”が整っていました。

最初は「こんなにラクでいいのか?」という戸惑いもありましたが、自分にとって何より大事だったのは「どう生きたいか」「心地よく働けるか」でした。

高みを目指して専門資格やリーダーを目指す生き方も素晴らしい。

でも私は、“自分の生活や気持ちを大切にできる働き方”を選ぶことにしました。

若手の看護師が少ない職場だったので、半年ほどで役職(係長)に抜擢されるという、ちょっとしたご褒美もついてきました。

向上心のないずる賢い戦略に聞こえるかもしれませんが、結局私が大事にしていることは「どうやって仕事をするか」ではなく、「どうやって生きたいか」といった本質的なことです。

お金が欲しいけど夜勤や忙しいところは嫌だ、当然楽なところ(今までの経験が生かせるところ)がいい

そうなったときに、「ライバルが少ない場所で自分の強み(若さ・経験)を活かす」というキャリア戦略を選んでいった結果が特養でした。

古民家へのこだわりと地方移住

病院を辞めたタイミングで、家庭の事情で地方移住を行いました。

そして、もともと古民家が好きで、最終的には古民家を住宅ローンを組んで購入しました。

この地方移住や住宅ローンの際には、看護師資格があることはとてもポジティブに働きました。

  • 地方でも問題なく仕事は見つかる
  • 住宅ローンも問題なく組める
  • 地方移住後も、古民家のある土地に引っ越す際にも仕事はすぐ見つかる

これらの考えもあり、実際仕事の面で苦労はしていません。

私の様な意識の低い人間でも、資格は圧倒的なパスポートであり、これほど看護師資格を取ってよかったと思えたことはありませんでした。

この古民家生活やリノベ体験については、別ブログ【古継】で詳しく発信しています。

(興味がある方はぜひそちらもご覧ください)

障害福祉分野の相談支援専門員という新たな道

特養を古民家を購入する関係で退職しました。

特養で再び働こうとしましたが、以前より条件の良い職場がなかなか見つからず悩みました。

仕事選びで私が重視していたのは「給料」と「休みの数」。

地方ではこの両方が揃う職場が少なく、悩んでいたときに出会ったのが障害福祉分野の「相談支援専門員」でした。

給料面は決して高くありませんが

  • フレックス制
  • リモートワーク可能
  • カレンダー通りの休日(年末年始、GW、お盆休み)
  • オフィスワーク

看護師の人たちから見れば、喉から手が出るほど欲している言葉の数々が並んでいました。

看護師時代にはなかった働き方ができるようになる。特に、小さい子どもがいる身として「土日祝日休み」「家族と休みが合う」ことは大きな魅力。

自分の生活スタイルを大切にしながら、今までの医療的な知識も生かすことが出来る。

そういった今の職場にとても満足しています。

これからの目標・このブログで伝えたいこと

  • 「看護師資格があるからこそ、自由な生き方も選べる」という事実を伝えたい
  • 夜勤や不規則勤務に悩む人へ、「違う生き方」「自分に合う働き方」も選んでいいよ、というメッセージを届けたい
  • 投資やお金の管理、ライフスタイルの工夫も発信し、「一歩踏み出すきっかけ」になれたら嬉しい

今後は、

  • 特養時代の働き方
  • 30前後で特養に移ったことで得られたものや失ったもの
  • 看護師→相談支援専門員への転職体験
  • 相談支援専門員の仕事内容・働き方・やりがい
  • IT・副業・投資の実体験

など、多角的に発信していきます。

よくあるご質問

Q1. なぜ看護師を辞めたの?

夜勤やシフト制が体調・家族との時間・お金の面でもきつく、自分らしい働き方を探した結果です。
年齢を重ねた自分が病棟で働いている姿を想像したとき、「このままは無理だ」と思ったことも大きな理由の一つです。

Q2. 看護師時代、上位資格やリーダーを目指そうと思ったことは?

もちろん一度は憧れましたが、病棟勤務の継続や上司推薦などハードルも高く、私自身はそこまで優秀でもありませんでした。
何より“病棟を早く卒業したい”気持ちが強かったので、上位資格への挑戦は選びませんでした。

Q3. 別職種や訪問看護ではなく、なぜ特養を選んだの?

新しい職種にもチャレンジしようと面接を受けたこともありますが、結局自分のキャリアや年齢を考えて踏み切れませんでした。
「現場を続けたい」こだわりもなかったので、夜勤のない“自分に合ったゆるい環境”として特養を選びました。

Q4. 特養ではどんな働き方をしていたの?

病棟とは違い、重症患者の対応やナースコールもほとんどなく、心身ともにゆとりのある職場でした。
若手が少なかったこともあり、半年ほどで係長になり、マネジメントやICT導入も経験しました。

Q5. 地方移住や古民家購入に不安はなかった?

正直不安もありましたが、看護師資格のおかげで仕事探しや住宅ローンでも困ることはありませんでした。
「資格は人生のパスポート」というのは本当にその通りだと思っています。

Q6. 相談支援専門員ってどんな仕事?

一言でいうと「障害福祉分野のケアマネージャー」です。
障害のある方やご家族と一緒に福祉サービスや暮らしの相談・調整をする仕事です。
医療知識も役立つ場面がありますが、それ以上に「生活を支える視点」が大切だと感じています。

Q7. 相談支援専門員に転職してよかった?

給料面では看護師より下がりましたが、フレックス制やリモートワーク、カレンダー通りの休日など、
「家族や自分の時間を大事にできる働き方」ができて満足しています。

Q8. 投資や副業も実践している?

はい、コロナ前から投資をはじめ、今もNISAで積立・高配当株投資を実践中です。
安定収入がある看護師だからこそ、お金の管理や資産運用の大切さを強く実感しています。
相談支援専門員の給料でやっていけているのも、投資をしていたおかげです。

Q9. 看護師資格は今後も活かす予定?

いざという時は戻れる“心の保険”でもありますし、今の仕事でも医療的な知識が役立つ場面が少なくありません。
資格があることで、選択肢が広がるのは本当にありがたいです。

Q10. 家族や子育てと仕事の両立はどうしている?

今の職場はカレンダー通りの休日やフレックス勤務ができるので、子どもとの時間も大事にできています。
シフト勤務時代と比べると、家族との時間を持てるようになり心の余裕も増えました。

Q11. 今後このブログで発信したいことは?

特養時代の経験や、看護師→相談支援専門員への転職ストーリー、投資や副業のリアルなど、“自分らしい働き方”やライフスタイルのヒントを幅広く発信していきます。
また、私自身いわゆる意識低い系の人間です。誰かを助けたい、仕事にやりがいを求めたいというタイプでもないです。でも、そういった人はおそらくこの令和になった時代とても多いと思います。
特に看護師の場合、疲弊しきっており転職したくても転職エージェント頼りのような人も少なくなく、そういった人たちにこそ、「勝てる場所で勝負する」「自分らしい働き方ではなく生き方を見つける」といったことを感じられるようなものにしていきたいです。

Q12. 看護師以外の道に興味があるけど、自分にできるか不安です。アドバイスは?

私も決して特別な人間ではありませんでした。「資格があるからこそ、思い切って違う生き方を選んでも大丈夫」
“辞める=逃げ”ではなく、“次の人生のスタート”として、あなたなりの働き方・生き方を探してもいいと思います。
ただ、きれいごとを抜きにしてリアルを伝えたいからこそ、あえて発言します。私は特別な人間ではないですが、一般的な人間ではあります。誰にでも特異不得意はあり、私の場合はそれがうまくハマったという側面はありますが、それがうまくハマらない、もしくは自分の能力を見たときに人よりも劣っていると感じる場合、必ずしも転職が幸せになる道ではありません。
看護師のいいところは、資格の強さであり、言ってしまえばだれでも体力があれば人並み以上に安定して稼げるところです。
このあたりのかなり突っ込んだ話も、きれいごと抜きで語る場合は必要になってくるのでお伝えしていきたい部分ではあります。

Q13. ブログやSNSで相談してもいいですか?

はい、ご感想・ご相談はコメント欄やお問い合わせフォームからいつでもどうぞ。
同じような悩みを持つ方と繋がれたら嬉しいです!